毎週火曜日のお楽しみは…
2014-03-13 (Thu) 09:13
今年度より、降園時に
保育学科の小幡先生がお越しくださり、
絵本の読み聞かせを行っていただいています。
小幡先生は、児童文学についての
研究をおこなっておられ、読み聞かせや
毎週火曜日実施の貸し出し絵本の選書にも
携わっていただきました。
今日は、小幡先生に、いくつかの質問を伺いましたので紹介します。
Q.附属幼稚園に読み聞かせに来ていただくようになってから、
子どもたちの変化はありますか?
A.子どもたちの「大きくなりたい気持ち」や「認めてもらいたい気持ち」に応えてくれるような
ストーリーの絵本を選ぶようにしたところ、15分~20分かかるような長いお話も、最後まで
集中して聞けるようになりました。
Q.子供たちに読ませる絵本の選び方を教えてください。
A.「子どもの育ちにつながるかどうか」視点で選ぶことが大事だと思います。
例えば、その絵本を読むことによって、自分をとりまく人間関係や自然環境に
今以上に興味を持つことができるかどうか。
絵本をきっかけに実体験への意欲が高まれば、子どもたちの育つ力は、ぐんと
パワーアップするはずです。
ちなみに、本のジャンルは大きくわけて2種類あるそうです。
☆科学的絵本
『あしながばち』『つくし』など、動植物の生態をリアルに描くものは、
自然界への興味を呼び覚ましてくれます。『おにぎり』『いちご』など、
食べ物の魅力を描くものは、「やりとり遊び」に発展しやすく、
大人との信頼関係づくりにも役立ちます。
☆物語絵本
ひとつながりのストーリーを主人公に感情移入しながら丁寧に追っていくことで、
想像力・思考力・自己認識力などが総合的に鍛えられます。
という利点もあります。
Q.自分で読むときと、絵本の読み聞かせの違いはありますか?
A.子どもが自分で絵本を読むと、文字を追うことに必死になって感情移入が難しくなります。
幼い子どもたちには、主人公とともに心を動かす体験を通して、
多様な感情との付き合い方を身に付けていってほしいと願っています。
一人で読ませる前に、まずは信頼できる大人による読み聞かせによって、
子どもたちの感情体験を促すことをおすすめします。
小幡先生、ありがとうございました。
これからは、一か月のうちに小幡先生が読み聞かせを行ってくださった絵本も
紹介していきたいと思っておりますので、ぜひご覧ください♪